「横浜トリエンナーレ」第2&第3会場 | 土方美雄の日々これ・・・

「横浜トリエンナーレ」第2&第3会場

「第8回横浜トリエンナーレ 野草:いま、ここで生きてる」の第2会場は、旧第一銀行横浜支店、第3会場は、BankART KAIKOである。共に、みなとみらい線の馬車道駅に、直結している。

実は、前者も以前、BankART1929が、拠点の1つとして利用していた場所である。閉館になった銀行の建物を再利用して、アートの拠点にしたので、「Bank」&「ART」という名称がつけられたのである。その後、横浜市に返還されたが、今も廃ビルのまま。その1階と、3階のフロアーを利用して、1階に8組、3階に3組のアーティストが出展している。横浜美術館の展示作品に比べ、より自由度がアップした、結構、楽しい展示になっている。何か、黄金町バザールのノリだなぁ・・と。

また、現在、BankART1929が使用しているBankART KAIKO会場には、4組のアーティストが出展。こちらは、横浜美術館の展示作品の延長線上の作品。

その他、両者をつなぐ馬車道駅の構内には、写真家の石内都さんの、「絹の夢」と題した写真作品が、屋外作品として展示されていて、こちらはチケットなしで、見学出来る。もっとも、パブリックアート同様、足早に素通りする人が大半で、観ている人は、少なかった。

これで、ヨコトリ本体に関しては、完全に制覇したので、次は、いよいよ、「黄金町バザール2024 世界のすべてがアートでできているわけではない」だが、ヨコトリ全体で、木曜は休館日で、金曜は所用があるので、週末か、来週以降に、持ち越し。

ヨコトリ本体に関しては、正直な感想をいえば、内容的には、イマイチだった。横浜美術館は、全面改修といっても、基本的には、障がい者への対応として、エレベーターやエスカレーター、トイレ等の整備が主だったようで、展示室自体に、あまり大きな変更は見られない。また、従来のミュージアム・ショップやカフェのスペースが、なくなってしまったのは、これはヨコトリ会期中の一時的なものなのか、どうか、少し、気がかり。近くには、いくつもの商業ビルがあり、その中にはカフェもあるので、特段困らないが、でも、やはり、美術館には、ゆっくり落ちつける場所が、あって欲しいと思う。