土方美雄の日々これ・・・
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タコス屋が、蒲田から消えた&橋本倫史さん新刊

昨日は、昼、京急蒲田へ、タコスを食べに行った。駅前のアーケードの中にある、確か、一昨年の末だったか、昨年だったか、比較的新しくできた、タコスのお店。行くのは、これで、2度目。

ところが、愕然、お店、すでに閉店していて、出店募集のお知らせの紙が、ドアに貼られていた。ええええ、もう、閉店。結構、こじゃれたつくりの、カフェレストランという感じの、明るく、いい雰囲気のタコス店で、安くはなかったが、ソコソコ、味もよかったのに・・。1年以上も行かなかった私が、いうのも何だが、いくら何でも、早すぎる。やはり、京急蒲田で、タコス屋は無理なのか???

で、昔から、京急蒲田駅で降りた時は、かなり頻繁に行っている、「井戸屋」へ。昔ながらの定食店で、何を食べても、600~700円台で食べることが出来て、安くて、うまい。ちなみに、昨日食べたのは、アジフライ定食に、冷や奴の小鉢で、合わせて、700円台。大きなアジフライ2つに、千切りキャベツに、赤スパゲッティの皿に、ライスとみそ汁、お漬物付きで、冷や奴も頼んだので、もう、お腹が一杯。それに比して、タコス店は、小ぶりなタコス3つに、ドリンクで、1300円以上だったので、やはり、大方の人が選ぶのは、多分、井戸屋だろう。

京急でなく、JRの蒲田駅の近くにも、カウンターのみのメキシコ料理店があり、トルテイーヤを、その場で手づくりしてくれるタコスが、とてもおいしくて、取材して、「中南米マガジン」で紹介もしたけれども、こちらも、姿を消した。

今、橋本倫史さんの新刊「観光地ぶらり」(太田出版、2500円+税)を、読んでいる。「ドライブイン探訪」で、その名を知られるようになったライターで、沖縄の本を3冊書いているので、読んで知り、その後、代表作の「ドライブイン探訪」を含め、全著作を読んでいる。どの本も、とても、素晴らしい。

 

 

 

 

 

「キラー・ナマケモノ」

一応は、ホラーなんだけれども、ナマケモノはもろ、ぬいぐるみです。動いているというより、瞬間移動してるだけ(笑)。

もう後がない、大学4年生のエミリーは、女子大生中、カースト的には最下層で、サッパリ、人気のない女の子。どうしたら、人気が出るかと、あれこれ、考え中。そんな中、怪しげなペット業者から、ナマケモノを飼えば人気が出ると教えられ、その気になってしまったのが、運の尽き。フツー、飼わんでしょう、そんなもの。

ところが、その「アルファ」と名づけた、ナマケモノを飼い始めた途端、何故か、人気が急上昇し、カースト最上位のブリアナに対抗して、ナマケモノを寮のアイドルに・・を公約に、寮か何かの会長選挙に出て、見事、当選してしまう。

ところが、このナマケモノは、殺人鬼だったので、さぁ、大変という、バカバカしいお話です。しかも、このナマケモノ、CGですらなく、誰が見ても、ただのぬいぐるみだし、しかも、ナマケモノだというのに、スマホを操作したり、車まで乗りこなすという、チョー能力の持ち主。かくして、バカな女子大生たちは、次々に、ナマケモノの鋭いかぎ爪で、引き裂かれていくのであ~る。

わずか、93分の上映時間だというのに、途中で、完全にあきてしまうし、スリルも、サスペンスも、へったくれも、ない。とてつもなく、つまらない映画。完全に閑古鳥が啼く場内にいた観客は、わずか、数人。もちろん、その中の1人が、かくいう、この私。いかにつまらん映画だったかを、自慢したい人には、好適な作品です。

 

「ゴジラ×コング 新たなる帝国」

ハリウッド版の「ゴジラ」は、特に、「ゴジラ VS コング」以降、益々、日本版のゴジラとは、まったく、別物の物語となった。オリジナルの「ゴジラ」への敬意は薄れ、いかにも人間臭い、コングをメインにした、怪獣格闘技的なストーリィへと、シフトしたのだ。新作の「ゴジラ×コング 新たなる帝国」もまた、もろ、その路線の、超大作である。

今回は、コングの住む、地球の地下空洞に、異変が生じ、未確認生物特務機関「モナーク」の面々が、地下空洞に調査に向かう。スカーキングを支配者とする、コングと同様の、巨大ゴリラの軍団がついに、侵攻を開始したのだ。それに対抗するには、コングだけでは無理・・ということで、モスラを仲立ちに、ゴジラとコングの共闘が成立し、スカーキング軍団との激突が、地下空洞で、そして、地上世界でも、くり広げられる・・というストーリィ。

あッ、ネタバレごめん。でも、ネタがバレたところで、何の影響もない、ひたすら、怪獣同士が激突するだけの、ジエットコースター・ムービーです。コングは、片手に、モナークが開発したアーマーを装着し、ゴジラはピンク色に発光する。そして、モスラは、まさに、光輝く、神の使い。もう、笑っちゃうしかないような、無敵軍団。対するスカーキングは、冷凍光線を発する怪獣を使いこなして、これに対抗。さぁ、どうなる???まぁ、どうなるかは、明々白々ですが・・。

面白いか、どうかといえば、まぁ、日本版の「ゴジラ-1.0」とは、まったく、別物の物語と考えれば、これはこれで、面白い。ゴジラとコングが、立って、全力疾走するなんてシーンは、まぁ、ハリウッド版でなければ、観ることは出来ないでしょう。でも、この先、どうなる???少し、今後の展開が、怖い感じも、しないではない・・。

 

 

 

 

 

「梅津庸一エキショビションメーカー」展、開催へ

もう連休なのか、いつから連休なのか、私は「年中、連休」の人なので、よく、わからない。4月29日は、昔は「天皇誕生日」だったが、今は「昭和の日」。今の天皇の誕生日は、一体、いつだったっけ???わからない。手帳でみたら、2月23日だった(へぇ)。

先週の土曜は、ワタリウム美術館のツアーで、梅津庸一さん同行の、国立西洋美術館見学ツアーの日だったが、娘の体調が悪くて、バタバタしていて、気がついたら、集合時間にもう、間に合わない時間に、なっていた。で、あきらめた。

そうしたら、な、何と、ワタリウムの人から、電話がかかってきてしまって、「もう、土方さんを15分も待っているんですけれど・・」って、まさか、来ない参加者を、律儀に待ってくれているとは思わずに、事情を話して、大謝り。1本、断りの電話をしておくのだった(ワタリウムの担当者の、携帯電話番号、知らなかったけど)。す、スイマセン、お待たせてしてしまった、参加者の皆さま方。

5月12日~8月4日までの会期で、そのワタリウム美術館では、「梅津庸一エキシビションメーカー」が開催される。ワタリウム美術館になる前の、ギャルリー・ワタリ時代のコレクションを、梅津庸一の企画・演出によって、新たなゲスト作家の作品と共に、展示するもの。猪熊弦一郎とか、桂ゆき、宇野亞喜良(大規模個展に、行ってきたばかり)といった、古参アーティスト(し、失礼ッ)の作品に加えて、梅津庸一さんとか、梅澤和木さんとかのゲストアーティストの新作とが、同じスペースに並ぶので、興味深い。そのオープニング・イベントとかにも、一応、出るつもりだけれども、何か、気まずい感じ。

ということで、ところで、連休はどうしよう???とりあえず、「ゴジラ×コング」だったかの、バカバカしそうな新作にでも、行っとく???ギャラリー・フーにも、個展の打ち合わせに行く約束を、していたんだった(汗)。あッ、東美のキリコ展には、連休中は混んでいそうなので、多分、行かない・・と、思う。

 

 

予定、だいたい、決まる~NOSOTROS展は、期日変更~

今日は、「ラテンアメリカ探訪」通算200回記念シンポの、Zoom会議。その結果、シンポジウムは、

 

日時 8月3日(土)午前10時半~

会場 早稲田大学

参加費 無料(対面、Zoom共)

 

と、ほぼ、決まった。10時半は早いようだが、よくはわからないが、ラテンアメリカからの参加者には、負担の少ない時間とのこと。私は、閉会の挨拶・・って、だいたい、話者の発題が延びて、たいてい、5分以内でお仕舞いになる、お仕事(笑)。

その後、

 

「土方美雄と、時代遅れの8月の濡れた砂」展

会期 8月8日(木)~11日(日)

会場 横浜・石川町「ギャラリー・フー」

 

「ラテンアメリカ探訪アート展NOSOTROS」

会期 8月30日(金)~9月29日(日)

会場 横浜・みなとみらい JICA横浜2階大回廊

 

と、続きます。「アート展」は7月の予定でしたが、会場サイドの都合で、2カ月、延びました。おかげで、私の個展は、その前哨戦になってしまった。木村健太郎さんの作陶展も、7月のJICAと連動する日程を、7月中に組んでいたので、こちらも前哨戦化。

まぁ、頑張るっきゃない。どうぞ、よろしく。

 

 

 

「宇野亞喜良展」

宇野亞喜良は、1960年代からイラストレーター、グラフィックデザイナーとして、すでに、著名だった。それは私がまだ、高校生だったころのこと。あの無表情で、笑みひとつ浮かべない、宇野亞喜良の描く、少女&女性は、誰にも媚びることなく、いつの時代にも、その時代の真っ只中に、屹立していた。宇野亞喜良の描く少女&女性は、文字通り、時代の最先端だっただけでなく、今観ても、決して、古いと感じることが、まったく、ない。さすが、現役バリバリの、アーティストである。

東京オペラシティーアート・ギャラリーで、4月11日~6月16日まで、開催中の「宇野亞喜良展」に、一昨日、行った。とにかく、デビュー当時の仕事から、90歳になった最近の仕事まで、イラスト、ポスター、絵本や書籍の表紙&挿絵、アニメに、舞台美術まで、膨大な、その仕事を一堂に並べた、過去最大規模の展覧会である。まさに、圧巻。それに、尽きる。

イラストレーター、グラフィックデザイナーとしての仕事以外に、絵画や立体作品なども、展示されていた。立体作品は、本当に、欲しいと思うものばかりだったが、非売品だし、仮に、売られていたとしても、とても買えるような価格ではない、ハズだ。

分厚い図録も販売されていたが、高すぎるというよりは、重すぎて、手が出なかった。関連書籍や、グッズも、ミュージアム・ショップでは、販売されていた。

同ギャラリーでは、「宇野亞喜良展」だけでなく、32歳でこの世を去った、難波田史男の没後50年の特別展示や、大城夏紀の絵画や立体作品なども、4階の会場には併設されていて、見応えは十分。

帰りに、新京王線の新宿駅から、JRの新宿駅までのショッピングモール内にある、陳麻婆豆腐で、麻婆豆腐定食を食べた。半端ではない、この辛さ、しびれ感、まさに、四川省本場の、麻婆豆腐である。ライスにスープ、シュウマイ、ザーサイがついて、1300円台。

 

 

 

キリコに宇野亞喜良、そして、泣く泣く、スマホ・デビューかも???

確か、キリコ展が、東京都美術館で、もう始まっているハズだと、調べたら、今週末からだった。キリコ展は、何度も観ているが、多分、今回観るのが、私にとっては、最後のキリコ展になるかなぁ???とも、思うので(いつも、そう思う)、観に行くつもり。で、今日は、東京オペラシティーアート・ギャラリーで、大規模な宇野亞喜良展をやっているので、観に行ってみようかなと、思っている。

宇野亞喜良は、まだ、生きていて、確か、90歳くらい。かつて、一世を風靡したグラフィックデザイナー。横尾忠則さんも、元々は、グラフィックデザイナーだったけれど、画家としても、大家になった。東博でも、個展をした。宇野亞喜良さんは、その点、グラフィックデザインの世界に固執した、感じ。もっとも、絵本とかは、描いていたけれども・・ねッ。今回の大規模展では、宇野さんが手掛けた舞台美術なども、数多く、展示されるらしい。

初台は新宿乗り換えなので、京王新線の駅に行く途中にある、陳麻婆豆腐にでも、寄ってみようかなぁ???

それから、まったく関係ない話ですが、auによると、私の使っているガラケーは、もうすぐ、海外で使えなくなるとのことで、もういい加減、スマホに換える必要があるので、イヤイヤながら、今年はスマホ・デビューの年になりそう。スマホはマスターするのに時間がかかると思うので、今からなれておかないと、海外で使い方がわからなくなったら、もう、アウトだよと、某水口さんに、脅されているし・・。ああ、イヤだ、イヤだ。そういえば、上條陽子先生、スマホにお換えになったけれども、使い方、全然、わかっていなかったよなぁ・・と(泣)。

 

 

 

友人、癌再発

友人が、癌が再発して、昨日、入院。前は、大腸で、今回は直腸だとか・・。明日、手術だそうだ。相当、下血したらしいので、癌のステージが心配。

病院は、西国分寺駅から、バスで5、6分くらいのところ・・だったっけ???前と同じ病院。結構、遠いので、お見舞いに行くのが、大変。前回は、コロナ禍で、面会全面禁止で、でも、ついたら電話して・・というので、電話したら、1階にあるコンビニの前で待ってて、といわれて、パジャマ姿で、病室から抜け出してきて、非合法の面会。だ、ダメでしょう、せっかくの面会全面禁止措置が、台無しだ。

今回は、一応、短時間なら、合法で、面会できるらしい。先日まで、私が入院していた、東京蒲田医療センターでも、面会は15分以内なら、可だった。とはいっても、1時間以上もいて、看護師さんに、いい加減にして下さいと、厳重注意されている家族も、いた。

しっかし、西国分寺は、遠いなぁ・・と。

私の方は、骨折した骨が、一向につかずに、主治医が厳しい表情。このままだと、再手術になるとのこと。その前に、一応、超音波でもかけてみる???というので、お願いした。ということで、ゴールデンウィーク明けから、超音波治療。超音波で、骨がつくとも思えないが、とりあえず、やらないよりは、やった方がいいよね、多分。

なお、現在、続けているリハビリの方は、5月一杯で、終わり。骨がつく、つかないとは別に、リハビリ出来る期間は、あらかじめ、決められている、とのこと。あとは、放置ですか・・。

 

 

 

 

 

 

「オッペンハイマー」

まぁ、「原爆の父」ロバート・オッペンハイマーを主人公にした時点で、一体、どういう映画になるかは、はじめから、わかっていたといえる。クリストファー・ノーラン監督の「オッペンハイマー」は、アカデミー賞も獲って、おおむね、高評価らしい。

物理学者のオッペンハイマーは、アメリカ合州国のすすめるマンハッタン計画のリーダーとなり、原爆を開発し、その原爆は、米軍によって、すぐに、広島と長崎に投下され、甚大な被害をもたらすことになる。その威力に衝撃を受けたオッペンハイマーは、原爆に続く、水爆の開発には反対の意を表明し、結果的には、巷の「赤狩り」にも巻き込まれ、共産党支持の過去を、問われることになる。

しかし、これは本当に、反戦の映画なのか???オッペンハイマーは、原爆の開発に、極めて積極的だったし、原爆を広島と長崎に落として、その威力を見せつけることで、戦争は終わると、周囲に、主張し続けていた。本当は、ドイツに落としたかった・・とも。原爆を落とすことで、日本の民衆に被害が出ることも、当然のことながら、想定していた。たとえ、五千や1万の民衆が死んでも、それによって、平和がもたらされるとまで、彼はいってのけたのだ。実際には、原爆の被害は、オッペンハイマーの想定をはるかに超えるものであったし、結果的には、原爆の発明は、世界をさらなる軍拡競争へと巻き込んでいくことになるのである。決して、原爆を落とすことで、平和は来なかったのだから、彼の考えはすべて間違っており、その責任を彼が負うことは、明々白々だ。第1、平和のための原爆という考え方自体が、そもそも、間違っている。そのための犠牲になるのは、常に、民衆なのだ。ウン十万なら問題で、五千や一万なら、許容範囲だなどということは、絶対に、ない。

故に、私は、この映画を、決して、評価しない。もちろん、広島・長崎の被害を、声高に叫ぶ一方で、日本のアジアへの加害の実態に目をつぶる傾向にも、同様に、絶対に、反対である。

オッペンハイマーには、キリアン・マーフィー、その妻・キティにエミリー・グラント、その他、ロバート・ダウニーJr.、ケネス・ブラナー、マッド・デイモン等、豪華な顔ぶれが揃った。

 

 

 

 

アンデスの物語世界&ふざけんな、オッペンハイマーッ!!!

家に着いたのが、午後7時半ごろだったので、30分遅れで、藤田護さんの「アンデス南部高原地帯のアイマラ語を中心とした物語世界へ」を、Zoom視聴。参加費を払った人は、44人いたが、Zoomでリアルタイムで観たのは、その約半数くらいである。私も危ないところだったが、どうにか、かろうじて、放映に間に合った(もちろん、遅刻は遅刻ですが)。

「ラテンアメリカ探訪」はあと3回で、通算200回。すでに、5月、6月は、その内容と話者が決まっていて、7月か8月に、通算200回の記念シンポを開催する。もっとも、7月は「ラテンアメリカ探訪アート展NOSOTROS」、8月は「土方美雄と、時代遅れの8月の濡れた砂」展もあるので、果たして、無事、乗り切れるか、どうか、不安。

昨日は、川崎のチネチッタで、「オッペンハイマー」を観た。3時間もの超大作で、しかも、クリストファー・ノーランお家芸の、時間軸が、バラバラ。原爆を完成させ、広島と長崎に投下しておいて、その被害の大きさにおののき、水爆開発反対に転じる・・って、おいおい、戦争をやめさせるために、広島と長崎に原爆を投下する、出来れば、ドイツにも使いたかった・・って、いっていたのは、てめえだろうが、オッペンハイマーッ!!!アカデミー賞を獲ろうが、何を獲ろうが、私はこんな映画は嫌いだし、反戦映画だとも、まったく、思わない。いずれ、映画に関するコメントは、多分、書くが、疲れすぎていて、今日、明日は、無理。

 

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