「宇野亞喜良展」 | 土方美雄の日々これ・・・

「宇野亞喜良展」

宇野亞喜良は、1960年代からイラストレーター、グラフィックデザイナーとして、すでに、著名だった。それは私がまだ、高校生だったころのこと。あの無表情で、笑みひとつ浮かべない、宇野亞喜良の描く、少女&女性は、誰にも媚びることなく、いつの時代にも、その時代の真っ只中に、屹立していた。宇野亞喜良の描く少女&女性は、文字通り、時代の最先端だっただけでなく、今観ても、決して、古いと感じることが、まったく、ない。さすが、現役バリバリの、アーティストである。

東京オペラシティーアート・ギャラリーで、4月11日~6月16日まで、開催中の「宇野亞喜良展」に、一昨日、行った。とにかく、デビュー当時の仕事から、90歳になった最近の仕事まで、イラスト、ポスター、絵本や書籍の表紙&挿絵、アニメに、舞台美術まで、膨大な、その仕事を一堂に並べた、過去最大規模の展覧会である。まさに、圧巻。それに、尽きる。

イラストレーター、グラフィックデザイナーとしての仕事以外に、絵画や立体作品なども、展示されていた。立体作品は、本当に、欲しいと思うものばかりだったが、非売品だし、仮に、売られていたとしても、とても買えるような価格ではない、ハズだ。

分厚い図録も販売されていたが、高すぎるというよりは、重すぎて、手が出なかった。関連書籍や、グッズも、ミュージアム・ショップでは、販売されていた。

同ギャラリーでは、「宇野亞喜良展」だけでなく、32歳でこの世を去った、難波田史男の没後50年の特別展示や、大城夏紀の絵画や立体作品なども、4階の会場には併設されていて、見応えは十分。

帰りに、新京王線の新宿駅から、JRの新宿駅までのショッピングモール内にある、陳麻婆豆腐で、麻婆豆腐定食を食べた。半端ではない、この辛さ、しびれ感、まさに、四川省本場の、麻婆豆腐である。ライスにスープ、シュウマイ、ザーサイがついて、1300円台。