「黄金町バザール 世界のすべてがアートでできているわけではない」 | 土方美雄の日々これ・・・

「黄金町バザール 世界のすべてがアートでできているわけではない」

ようやく、晴れたので、「黄金町バザール 世界のすべてがアートでできているわけではない」へ行った。京急の日ノ出町で降りて、まずは高架線下の古書店「黄金町アートブックバザール」内にある、インフォメーション・コーナーへ。ここで、ヨコトリの連携チケットを提示し、黄金町バザールのパスポートと引き換える。ちなみに、黄金町バザールのみの単独パスポートは、1000円。6月9日までの会期中、何度でも、使えます。高架線下スタジオSite-Aと、竹内化成ビル5階にも、インフォメーション・コーナーがあるので、多分、そこでもパスポートの交換等は、出来るのだと思います(要確認)。

「黄金町バザール」のブースは、京急の日ノ出町駅と黄金町駅の間の高架線下を中心に、周辺エリアに点在するので、パスポートと一緒にもらった、マップを見ながら、回る。主なブースは、19カ所。

今回の「黄金町バザール」の特徴は、ひと言でいうなら、一昔前のような、まるで、学園祭のノリのような、お祭り騒ぎは、スッカリ、影を潜め、現代アートの展示会としての成熟度が、アップしたということだろうか。加えて、黄金町および黄金町バザールの歴史をふり返る展示等もあって、何か、生真面目なのだ。私には、それが、ちょっと、寂しい気も・・。

八番館でやっていた、グループ展「寄る辺ない情念」は、独自のチラシも制作して、いわば、黄金町バザール内の、ミニ展覧会の趣。そのチラシには、こうある。

「ジェンダー、セクシャリティー、移民・難民、スティグマ、ケアー、社会包摂、エコロジー、アートが題材にするテーマは、ポリティカルでソーシャルなものでいっぱいになった。くるりと向きを変え反対側を見渡してみれば、アートフェアや投資目的の作品を売買など、コマーシャルのマーケットは加速する一方だ」として、そこに「脱力感を覚えている自分に気づく」。

まさに、今年のヨコトリは、前者の傾向が、かなり、鮮明。それへの違和感の表明が、このグループ展にはあるようだ。なるほどね。

とまぁ、ザッと、回っての雑感。実は、まぁ~だ、展示が始まっていないブースも結構ある(実は、すべてのブースがオープンするのは、な、何と、4月の末!!!)ので、4~5月以降、もう1度、訪れましょう。

ところで、竹内化成ビルの5階と6階は、作品展示ブースではなく、アーティストグッズの販売ブースになっているのも、今回の新趣向でした。

でも、休憩する場所が、あまりないねぇ・・せいぜい、黄金町スタジオ内くらいなのが、ちょっと、残念。